カフェ勉で30歳から経理転職

カフェ勉で資格をゲッツして未経験30歳で経理職についた話

未経験から経理職へ転職した方法

 

私はコールセンター運営業者の契約社員から、未経験で正社員の経理職へと転職しました。

未経験で経理に就きたいとお考えの方へ、少しでもお役に立てたらと、今回はその経験についてお話しします。

 

まずは転職時の状況について記します。

 

転職時の状況

・年齢:30歳(2013年)
・就業状況:契約社員として勤務中
・担当職種:コールセンターの事務(電話応対、教育、報告書作成等)
・取得資格:日商簿記1級等

 

このような状況でした。

 

転職にあたっては自己分析や面接での回答例の洗い出し等を行い、入念に準備しました。


この辺は市販の書籍を読んでいただくのが良いので割愛して、上記のような、あまり恵まれていない状況の私がどんな企業に応募したかや、どのような手段で応募したか等をお話しします。

 

応募方法や応募先の規模等


まず応募先企業ですが、地方の零細、中小企業を中心に応募しました。


中央区、港区、千代田区等の都心の中小以上の企業ですと、未経験で応募可能なところが少なく、かつ応募しても書類落ちというパターンが殆どでした。

 

また、30歳で契約社員のおじさんを、都会の企業がとってくれないようなぁという諦めもあり、小さな企業を中心に応募していました。


次に応募方法ですが、未経験なので、最初は「人材紹介会社」から斡旋していただこうかと転職サイト登録後、連絡をいただいた人材紹介会社複数社に登録しました。

 

しかし、登録するもブラック企業っぽいところを1件紹介していただいた後、梨のつぶてとか、「経理では紹介できません」と言われるとか、散々な状況でした。

 

人材紹介会社は人を売り込んで、見事売り込んだ人が入社した場合、入社先の企業からお金をもらうビジネスです。

 

残念ながら、売り込める可能性の低い、傷物商品は人材紹介会社でも扱わないのです泣

 

そこで、「イーアイデム」や「はたらいく」等、比較的小規模な企業を扱っている求人サイトから主に応募しておりました。

 

ハローワークは面接練習に使える! 

 

また、「正社員歴のない人へ仕事を紹介する」ことを売りにしている「就職Shop」という人材紹介サービスやハローワークを通しても応募しました。


残念ながら、これらを介しての応募では採用に至りませんでしたが、履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習に付き合っていただき、自身にとり、大変プラスになりました

 

何しろ他の紹介会社には完全にそっぽを向かれておりましたが、就職Shopさんでは普通に人間扱いしていただけて、それも嬉しかったです。

 

結果


都市部から外れ、駅からも徒歩十数分、あるいはバス、という環境ですと、応募者も少なくなるのか、書類の通りもよく、埼玉県某市、駅からバス通勤の物流会社、および仏壇販売会社より内定をいただくことができました。

 

会社はいずれもプレハブ小屋のような所でしたが、ここから這い上がっていずれ転職してやろうと思い、物流会社へ入社することとなりました。


「埼玉県某市」「駅からバスで通わないといけない」「土曜は月2回のみ休み」という環境の会社においても、70名以上から応募があったとのことで、未経験での経理への転職のハードルの高さを感じました


物流会社での仕事自体は暇でした。


そんな中、1ヶ月程経った後、時間があるようだからと、現場(倉庫整理)の仕事に異動するよう司令を受けます。

 

やっとつかんだ正社員の座を失いたくないとの思いで、倉庫整理の仕事に就くも、現場の仕事は過酷な重労働で、椎間板ヘルニアを発症し、退職する人を目の当たりにしたこと等をきっかけに、異動から僅か2週間で退職を決意しました。


その後、1ヶ月半程無職になりながら、毎日就職活動に励み、幾度も不採用になりながらも、港区内、駅から徒歩5分の、クリニック、老人ホームを運営する企業にて、経理で採用していただきました。

 

ここでは未経験ながら簿記1級を取得していたことと、年齢や出身高校の偏差値(60台後半くらい)を評価していただいたようです。


ブログタイトルをびしっと書いておきながら、ここで、「こうやったから転職できたよ」という断定的な情報をご提供することはできませんが、あくまで30歳契約社員の転職例一例としてご参考にしていただけたら幸いです。

 

簿記1級も役立つよ!

 

私の感覚としては、30歳の契約社員経理未経験という、マイナス要素を補って経理として採用に至った決定打としては「簿記1級を持っていたこと」であると感じています。

よく「簿記1級は使わないから取っても意味ない」と言われますが、私の場合は年齢や転職以前の勤務形態等を考慮しますと、簿記1級がなければ、経理への転職は叶わなかったろうと思っています。

 

簿記1級の取得には時間がかかるので、どのような方にもお勧めできるわけではありませんが、採用先での話や、面接で簿記1級のことが度々話題に上ったことから考えて、年齢が20代半ば以降で、なかなか転職活動がうまくいかないという方には、有効な資格です。

 

簿記1級をとろう!!と明言できない煮えきらなさがありますが、ご自身の状況を考慮し、取得も転職のための一つの手段として、「簿記1級は無駄」という先入観を排していただければと思います。

減価償却ってなんなん?

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こんにちは!

減価償却って何のためにするかちゃんとわかりますか?


減価償却について、簿記の参考書には、「使用期間が数年に渡るので、それを分割して年度ごとに計上する」等と書かれていますね。

 

私はというと、この説明を見て、なんとなくわかるようなわからんような、腑に落ちない感情を抱いておりました。

 

そこで、経理実務で減価償却を行っている中で、もやもやが溶けたので、今日は皆様に減価償却ってなんなん?の回答をお伝えします。

 

減価償却とは

 

減価償却とは、簿記で学習する通り、購入した固定資産の費用を数年に渡って分割して計上する作業です。

 

例えば耐用年数10年、価格100万円の車を買ったら10年に渡って毎期10万円ずつ償却していきますね。
*最後の1年だけ99999円償却して、1円残します。

 

減価償却する理由1

なんでこんなことをするのかというと、国が法人税を取りたいから、というのが最も大きな理由です。

 

法人税は簡単に表すと、一年間の会社の利益のうち、何%かをかけて計算しますから、国としては、全国の会社が利益をいっぱい出してくれると嬉しいわけです。

 

車を買って、それを買ったときに全額100万円の費用にされちゃうと、購入した年度の利益は100万円減っちゃいます。
利益が減っちゃう=徴収できる法人税も減っちゃうのです。

 

法人税が減っちゃうと国としては面白くありません。

 

でも、減価償却するといったって、結局はその後10万円ずつ利益が減って、10年間でほぼ同額償却するわけですから、長い目で見ればとれる法人税は変わらないように思いますが、残念ながら会社はずっと続くとは限りません。

 

会社がおぎゃーと生まれて、10年間も生き続けている割合はわずかに6%と言われています。
つまり40人の学級で考えますと、10年経ったら2-3人しか生き残っていない計算です。

 

このため、国としては法人税を取れるときにとっちゃいたい、会社が生き残っているうちにとりたいので、固定資産購入時に全額費用を計上されちゃうと、その期間の税金が減っちゃって、後々会社が生き残ってるかもわからんから、順調にとれるかも不明なので嫌だということになります。

このような理由で減価償却するのですね。

 

減価償却する理由2 

 

あとは、決算書を見る人の都合という観点もあります。

例えば一年間の利益が平均5億円程度の会社の株を買ったとします。
この会社が今期、10億円かけて、巨大な工場を建てたとします。

 

これを今期で全部費用に計上しますと、単純に5億円もの巨大な赤字が出たように見えてしまいます。
「この株やっべぇぞ」と思っちゃいますね。。


でも、この工場の建設資金を例えば20年で減価償却したら、一年間の費用計上は5000万円に抑えられるので、単純に他の業績が例年と全く変わらないとした場合、当期の利益は4億5000万円となります。

このように、巨額を投じて購入した資産を、使用年限分均等に計上しようぜ、という側面もあります。

 

まとめ

 まとめますと、大まかに以下の理由から減価償却するということになります。

 

①国が法人税をとれるときにとっちゃいたいから
②決算書を見る人の投資判断等の都合から

「FP技能士2級」経理での役立ち度

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役立ち度    ★★☆☆☆
経理実務コスパ ★★☆☆☆
転職での活用度 ★★☆☆☆
難易度     4

*難易度は日商簿記3級を「1」とした場合の個人の体感です。

 

こんにちは!
私はカフェ勉を通して趣味と実益を兼ねて十数の資格を取得しました。

 

そこで、これから何回かに分けて、取得した資格と経理事務との関係を記載していきます!

 

第一回目はカフェ勉を通して初めて取得したFP技能士(ファイナンシャルプランニング技能士)2級です。

 

まず最初に本資格においての学習内容を記します。

 

FP2級の学習内容

 

以下の6分野について広く浅く学習する資格です。

社会保険、年金
・民間の生命保険、損害保険
金融商品
・税金
・不動産
・相続、贈与

 

経理に強く関連するのは「税金」の部分ですが、FP技能士は個人の資産管理のプランニングについて学習する内容なので、経理で取り扱う法人税等は学習しません。

 

FP2級を受けてみての感想

 

試験自体が個人の資産管理に主眼をおいたものであるため、どれも日常生活に役立つものであり、生きていく上で大事な知識ばかりです。


まあ私の場合運用する資産がなかったり、相続だったり等、縁のない話も多いです笑

 

社会人なら皆さん支払われている社会保険の内訳等、あまり気にされていないのではないでしょうか。

 

また、生命保険や損害保険等、種類がありすぎて入れなかったり、保険屋さんの話にそのまま乗っかったりしている方も多いのではないでしょうか。

 

この試験を通して雇用保険、年金保険等、どのような保険にどれくらい支払っているのかや、養老保険個人年金等、特約等、生命保険や損害保険の大まかな仕組みを理解することができます。

 

経理へ役立つか

 

肝心の経理に役立つかという点においては、給与計算に関わる「社会保険」の体系や個人の「税金」等についての知識が得られるという程度に留まります。

 

しかしながら、日常生活に密接に関わり、また、社会において一般教養とされるような知識を体系的に学習できる、有用な試験です。

 

転職においては、金融関連業種以外ではほぼ評価されないため、転職に使う目的での取得はお勧めしませんが、余裕ができたらぜひ学習していただきたい資格です。

カフェ勉お勧めの持ち物②

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必須度  ★★★★★

軽さ   ★★★★★

コンパクト★★★★★

 

カフェ勉でお勧めの持ち物2つ目は「耳せん」です。

皆さん耳せんをされたことはありますか?

 

耳せんをすると「完全に音が遮断される」と言う程の効果は残念ながらありませんが、
するとしないのとでは音の聞こえ具合が大きく異なります。

 

カフェにいる時、隣の席に座った人が会話していると、望まざるにも関わらず、会話の内容を耳が勝手に拾ってしまい、勉強への集中力を欠いてしまいます。

特に私的には、会話の内容が恋愛の内容だったり、身内の自慢話だったりする場合、聞きたくもないのになぜか内容を聞き取ってしまいます笑

 

このような場合、耳せんをしていると、よほど大きな声で会話していない限り、隣で会話をしていることは認識するものの、会話の内容までは聞き取れない程の状態に聴力を抑えることができます。

 

これにより、会話の内容が入ってきて集中力を切らしてしまう事態が防げます。

 

更には耳せんは「軽量」「コンパクト」「安価」と、3拍子揃った超コスパのよいアイテムです。

 

私的にはカフェ勉に持参すべきトアイテムNo.1のマストアイテムです。

 

筆箱の中に入れて必ず持参しましょう!

会計ソフトは使えなくてよい

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経理で求人を探しますと、「弥生の利用経験がある方歓迎」等と選考にあたり、その会社で使用している会計ソフトの利用経験者に加点するような記載や、「会計ソフトは勘定奉行を使用」等と自社利用ソフトを明示していることがあります。

 

経理未経験の頃は「会計ソフトを使いこなすのって難しいのかな」とこのような書き込みにびびっておりました。

 

そこで、本記事では、経理未経験者が会計ソフトを使えなくても(未経験なので当然ですが)びびらなくてもよいことを知って、就職活動に安心して取りくんでいただけるような内容を掲載します。

 

会計ソフトを使えなくてもよい理由

 

今まで5種類程の会計ソフトを使用した経験からすると、会計ソフトの日常の使用についてはどのソフトでもすぐに馴れますので全く気にすることはありません。

2~3週間もすれば普通に使いこなせるようになれます。

 

パソコン操作に不慣れな、ご年配の方等でない限り、パソコンやスマートフォンの操作に慣れ親しんでいる中年以下くらいの年代の方であれば、日常の操作は全く難しいものではありません。


なので、会計ソフトについて求人情報に記載するのは、担当者が高齢の会社なのだろうなぁと思ってしまいます。

 

面接で会計ソフトについて触れられた時の回答方法

もし面接でその会社の使用している会計ソフトの使用の有無や、使用できるかと問われた場合は次のように答えましょう。

 

利用したことはございません。しかしながら、前職でも業務で使用しているソフトの操作にはすぐ慣れ、同僚に使い方を教えておりましたので、会計ソフトの操作にも問題なく対応できる自信があります。

 

ただし、会計ソフトの種類にもよりますが、500ページ程のマニュアルに膨大な機能が記載されているので、それを目にしたときは圧倒されるかと思いますが、業務で使用する部分はそのうちごく一部ですので、気にすることはありません。

 

会計ソフトは、日常業務での使用方法は同僚に尋ねたり、メーカーへ問い合わせたりする等して習得し、他の機能は必要に応じて操作の幅を拡げていくという、気楽な気持ちで使っていきましょう。

当座預金ってなあに?

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簿記の学習をしているときになんとなくで記憶していたことがたくさんあり、当座預金もその一つでした。

 

今回は経理職として勤務している私より、当座預金がどんなものかお話しいたします。

 

当座預金って?

 

当座預金とは「小切手や手形を扱える預金で、普通預金と同等に引き落としや、振込等を行える預金」です。

 

小切手や手形を扱えるというのは、「アンパンマンが自分の顔をカバオくんに上げるのと同じ」ようなイメージです。

 

つまり、小切手や手形に相手へ渡す金額を書き、相手へその紙を手渡すことで、当座預金口座に入れているお金から、相手へ間接的にお金を渡せるのです。

アンパンマンが顔を切り取って渡すのに似ていますね。

 

小切手については私の過去のブログをお読みください。

 

簿記の参考書には小切手や手形を扱えるという点が強調して書かれているので何やら特徴的な預金のように感じますが、小切手や手形を扱える以外はごく普通の預金で、そこから電気代を自動引き落とししたり、そこから振込で他の口座へお金を移動したりすることができます

 

普通預金と違う点

 

ただし、普通預金との相違点として、キャッシュカードがなく引き出しは小切手を介さないとならない点、利子がつかない点があります。

キャッシュカードがないのでお金を引き出すときは窓口に自分で発行した小切手を持参して提出しなければいけません。

 

そして、利子がつきませんので普通預金よりちょっと損します。

 

とはいっても今は超低金利なので、100万円を一年間普通預金として預けていても缶ジュースが買えるくらいの利子しかつかないので利子がつかないことはほとんど気になりません。

 

まとめ

 

まとめますと当座預金は以下のような特徴を持った口座です。

 

・小切手、手形を扱える。

普通預金と同様に支払等を行える。

・キャッシュカードがない。

・利子がつかない。

売掛金・買掛金ってなあに?

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売掛金、買掛金という言葉は簿記でしか聞かない、日常生活では馴染みのない言葉なので、いまいちイメージしづらい方も多いのではないでしょうか。

 

参考書には「ツケ払いみたいなものです」等と書いてありますが、私自身は簿記を学習している頃、こんな風に思っていました。

 

「ツケ払いの意味はわかるけども、コンビニ等で買い物するときは基本現金払いなのに、ビジネスではツケ払いなんてしちゃって危なくないのかな代金を踏み倒されたりしないのかなぁ」

そこで、同様の疑問を抱いている方もいらっしゃるのではないかと思いまして、
今回は売掛金・買掛金について解説します。

 

売掛金・買掛金とは

 

まず売掛金・買掛金とは、

取引先企業へ売った商品・サービスの代金、もしくは購入した商品・サービスの代金をツケ払い契約にして、その払っていない金額を示す勘定科目です。

と、簡潔に解説すると上記の通りです。

 

企業間の取引では、9割以上は、ものを売ったとき、その場で決済するのではなく、1ヶ月間の取引合計をまとめ、相手先企業へ1ヶ月分の取引についての請求書を発行し、お金を振込で払ってもらっています。

 

なぜこんなことをするかというと、売る側、買う側共に、一回一回お金の支払や受領をしていてはめんどくさいからです。

 

お金を払うには、小銭なんかを用意しないといけないですし、受け取ったら領収証を渡さないといけません。

そして、受け取ったお金を社内に保管していたら危険なので、すぐ銀行へ持っていかないといけません。

 

こんなことをしていたら仕事になりません。

 

そこで、販売の都度精算せず、ツケ払いしているのです。

 

ツケ払いしてお金払ってもらえるのか?

 

ただ、ツケ払いをよしとした場合、売った側は、商品を買うだけかってどろんされちゃう危険性を抱えることとなります。

そこで、商品やサービスを売買する契約を結ぶ時は、通常「与信(よしん)」という手続きをとります

これは、相手先が信頼できる会社かどうか、財務諸表(損益計算書貸借対照表)等をみて、判断する手続きです。

 

ツケ払いが危険なときは?

 

販売先企業が信頼できそうにない、つまり設立されたばかりの企業だったり、借金が多かったりする場合、ツケ払いをせず、販売の都度現金で決済する対応をとります

 

このように、販売契約を結ぶ時に、与信を行って相手先が信頼できるか判断を踏んでいるので、「ツケ払い=掛取引」ができるのですね。