契約社員から正社員へ
私は新卒から契約社員としてコールセンターを運営する会社で約8年間働きました。
いつか登用制度で正社員になりたいと思いながら勤務していましたが、勤務していく中で年々この仕事に向いているのか疑問を感じつつも、反面外の世界へ飛び出す勇気を持てず、現状への焦りから資格の勉強をしながら仕事を続けておりました。
金融系のコールセンターの案内業務を担当していたこともあり、担当業務への知識を活かせるFP技能士2級の資格を初めに取得しました。
次いで、汎用性が高いとネットで書かれていた宅地建物取引主任者、及び範囲がかぶる管理業務主任者、マンション管理士をまとめて取得しました。
最後にこれも汎用性の高い簿記の2級、1級を取得しました。
転職を決意したときには29歳になっており、そろそろ契約社員から正社員になるには尻に火がついた状態。
焦った私はとにかく正社員にならなきゃと、今までとった資格を元に転職活動を開始しました。
自身の性格上事務職向きとは思ったものの、贅沢は言っていられないと、宅建等を利用して不動産会社の営業職にも応募しました。
営業は向かないと判断されたのか、不動産3資格を携えても惨敗。
なんとか経理として採用され今に至ります。
未経験で経理へ転職した際の体験談は後日お話しします。
紹介予定派遣制度の利用はあり?なし?
前回の記事にて、新卒時「紹介予定派遣」を利用したことを記しました。
「紹介予定派遣」を実際に利用した私の意見としては、紹介予定派遣は「なし」です。
未経験職種での就職にて、希望する職種にて正社員としての就職先が見つからない等の理由から、紹介予定派遣制度の利用を検討されている方もいらっしゃることと思います。
自身の経験より紹介予定派遣制度についてお話しします。
メリットについて
①就職先で評価されれば正社員として就業できる
②就職先に選抜されるだけでなく、自身も派遣期間に就職先を評価できる
③正社員としての就職よりも容易に就業できる
次いでデメリットについて
デメリットについて
①正社員の人参をぶら下げられるも正社員になれると確約されているわけでない
②派遣期間中は派遣社員なので正社員より給与は低く、派遣先の福利厚生もつかない
メリットの1ですが、デメリットの1と対極的になっています。
正社員化の有無、可能性は派遣先企業により大きく異なります。
派遣先によっては「優秀な人材なら正社員化しよう」とか、「1年間働けばある程度は仕事を覚えるから、働きぶりが良ければ正社員化しよう」等と思っている善良な企業もあります。
一方で「安く使い倒して人件費を浮かしてやろう」というところもあり、私が派遣された企業はまさに後者でした。
私は自分自身と、その他周囲の数名の顛末しか知らないので、こういった企業ばっかりだよ、等と断定的なことは言えませんが、私自身と私の周囲の数名は皆このようなパターンでした。
紹介予定派遣で勤務した後は双方合意のうえで正社員として就業することになると派遣元より告げられていたのですが、結局契約社員として直雇用されることとなってしまいました。
ちなみに契約社員にされたのは私が無能だからそうなったというわけでなく(有能でもありませんが。。)
私の派遣先へ派遣された他の紹介予定派遣社員も皆、契約社員として直雇用されることになっていました。
1年勤めた挙げ句、その後契約社員にされてしまうのであれば、正社員を希望して本制度を利用した場合、まるまる1年間無駄になったと同じです。
これだけは確認すること
紹介予定派遣制度を利用して、ゆくゆく正社員化を狙っている方は派遣会社へ「正社員として雇用される可能性」について絶対に確認しましょう。
これを曖昧に「過去正社員になった方も結構いますよ」等と濁されたら、必ず数値で何%くらい正社員になれるかの開示を求め、それを開示しないようなら、殆ど望みはないと判断した方が賢明です。
過去紹介予定派遣制度を利用したことのない企業へ紹介された場合、完全に博打となりますのでくれぐれも注意してください。
まとめ
正社員として就業を希望するのであれば、できればはじめから正社員として雇用しれくれる先を探しましょう。
大事なことなので、最後にもう一度言いますが、紹介予定派遣制度を利用して、ゆくゆく正社員化を狙っている方は「正社員として雇用される可能性(具体的な数値)」について絶対に確認しましょう。
転職市場での1年間のロスは大きいです。
くれぐれも慎重に
布団の訪問販売しか受からなかった就活
私が就職活動を行ったのは就職氷河期末期頃のことでした。
私は日東駒専と同等程度のランクの、ごく普通のレベルの大学に通っており、当時同じ研究室にいた同級生も、就職先が見つからずにアルバイトを継続したり、新卒カードを使うために大学院へとどまったり、あるいは外食産業や不動産業等、ブラックなイメージの強い、不人気業界へ就職したりと、周囲も就職活動の状況は芳しくありませんでした。
ちなみに某首都圏の有名国立大学出の友人も就職先がなく、新卒カードを失わないために大学院へ進学していた、そんな時代でした。。
私も50社程応募するも、一次面接でほぼ撃沈し、受かったのは面接の練習のために受けた「布団の訪問販売」を行っている会社のみでした。
このような業種であっても、就職先があるだけよいと就職すべきか、別の道を探すべきか、散々迷った挙げ句、布団の訪問販売職は大変厳しい世界であると推測し、別の道へ進むことに決めました。
そのような中、派遣社員として1年間就業した後、派遣先が自身に合うか判断したうえで派遣先へ正社員として就業できる「紹介予定派遣」という夢のような制度があることを知りました。
受けても受けても一次面接で落ち続ける日々にすっかり心が折れていたこともあり、
この夢のような制度に私は飛びついてしまいました。
紹介予定派遣制度を利用していた方は、私と同様に日東駒専レベルの大学出身者が多かったと記憶しておりますが、中には国立大やMARCH以上の方もいて、当時の就職活動状況が厳しかったことを物語っていました。
この紹介予定派遣制度を利用して、某東証一部上場企業である「コールセンター運営」を主体とした事業を行う会社へと派遣されます。
紹介予定派遣制度の体験談についてはまた次回お話しします。